妊娠中はホルモンバランスの変化により、どうしてもニキビができやいお肌に傾きます。
特にニキビができやすい場所は、皮脂腺の多い「顔」「デコルテ」「背中」です。
その中でも「背中」が一番厄介です。なぜなら
- 意識しないと目に付かない
- もともと日常的にケアをする場所ではない
- 常に服が触れていてる
こういった理由から気が付いた時にはすでに悪化していた。ということが少なくありません。

背中は、基本的に24時間下着や服が直接触れている場所です。そのため、間違った服選びが背中ニキビを悪化させる原因の1つになることがあります。
ただ、逆を言えば、正しい服選びを行えば、背中のニキビが大幅に改善する可能性もあります。
そこで、この記事では、背中ニキビに悩む妊娠中の方にニキビ改善に効果のある服選びをご紹介していきます!
体験談付きの背中ニキビ対策記事はこちら
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化学繊維の下着や服が背中ニキビの原因となる3つの理由

妊娠中の敏感なお肌にとって、「化学繊維」の下着や服が強い刺激になります。
ブラジャーやインナー素材によく使われる「化学繊維」ですが、その特徴が背中ニキビの原因になる場合があります。
一般的に化学繊維の素材は主にこちらの4つ。
- ポリエステル
- アクリル
- ナイロン
- レーヨン
よく目にしますよね。これらは、比較的お手頃な価格帯の下着や服には必ず使用されています。
石油系の原料からできていることから、「安く」「大量生産がしやすい」ため多くの服に使用されています。
しかし化学繊維の服は、妊娠中「背中ニキビ」に悩んでいる時には避けたい素材です。
その理由を詳しくご説明していきます。
通気性が悪く蒸れやすい
化学繊維は通気性が悪いため、蒸れて雑菌が繁殖しやすくなる。
化学繊維と「綿」などの天然素材の大きな違いの1つに、通気性が挙げられます。
背中はもともと汗をかきやすい場所ですが、通気性の良い天然素材の服を着ていたら自然と汗が蒸発していき背中はサラサラのままです。
しかし通気性の悪い化学繊維の服を身に付けていると、常に背中が汗ばむ蒸れた状況が続きます。
肌が蒸れているとニキビの原因となる「アクネ菌」や「マラセチア菌」などの雑菌が繁殖するため、背中ニキビができやすい環境になります。
汗を吸着しない
化学繊維は水の吸収が苦手なので、放置された汗によって背中が蒸れた状態になります。
妊娠中は体温が高く、妊娠していない時よりも汗をかきやすくなります。
化学繊維は汗の吸収率が低いため、意識的にタオルや汗拭きシートなどで汗を拭かないと肌の上には常に汗がある状態が続きます。
化学繊維は通気性も悪いのでダブルで雑菌の繁殖を加速させてしまい、背中ニキビができる→さらには悪化させる最悪の環境となります。
特に注意したいのがパジャマです。
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきます。おしゃれで可愛いパジャアは大体化学繊維が使われています。
汗を吸収しないパジャマを着ていると、寝ている間は背中に汗がある状態が続きます。
おしゃれな可愛いデザインものは化学繊維でできているものが多く、夜の間に背中ニキビが悪化している可能性もあります。
刺激や摩擦
化学繊維の服は、妊娠中の敏感な肌には刺激強い場合があります。
妊娠中はホルモンバランスの変化によって、肌のバリア機能が低下し傷つきやすい状態になります。
最近の化学繊維は着ていても実感として「チクチク」といった刺激を感じない肌触りが良いものが増えてきましたが、実際肌は刺激を受けています。
特に肌が敏感になっている妊娠中は、通常よりも刺激を受けやすい状態になります。
すると肌表面を傷つけてしまい、背中ニキビができやすくなります。
妊娠中の背中ニキビを防ぐ!夏の服選びのポイント

動いてなくても立っているだけでも汗をかきやすい夏。
妊娠中はホルモンの影響で体温が常に高い状態が続くため、汗をかきやすくなります。
背中の雑菌の繁殖を防ぐために、汗をかいたら素早く取り除く必要があります。
また背中ニキビには「乾燥」も大きく関係をしていますが、夏場はエアコンで乾燥しやすくなります。
そこで雑菌の繁殖と乾燥を防ぐ、正しい下着や服の選び方についてご紹介します。
妊娠中に背中ニキビを防ぐ下着の選び方
肌に密着しているブラジャーは蒸れやすいため、素材とサイズに注意しましょう。
妊娠中の背中ニキビに影響が少ない下着を選ぶポイントとして、
- 生地は天然素材の「綿」か「シルク」
- レース部分も化学繊維ではないか
- サイズが合っているか
この3点を必ず確認しましょう。
意外と見落としがちなのがレース部分です。レースは化学繊維が使われていることが多いため注意が必要です。
また背中ニキビの大敵は「乾燥」です。
夏は常にエアコンを浴びているため実は乾燥しやすい季節です。
またサイズの合っていない下着の締め付けで血行不良を起こし、肌は乾燥します。乾燥を防ぐためにも、身体にあったサイズの下着を選ぶようにしましょう。
またつわりなど下着の締め付けが辛い時期は、産後も使用できる授乳兼用ブラジャーの購入も選択肢に入れましょう。
授乳用ブラジャーは綿素材のものが多いので安心です。
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夏の背中ニキビ予防にはインナーが必須アイテム
夏は必ずインナーを身に付けましょう。通気性がよく汗を吸収してくれる「シルク」や「綿」の素材を選びましょう。
夏は暑いからといってインナーを着用せず直接服を着る方は要注意です。
ワンピースやブラウスなど夏の定番の洋服には、化学繊維が含まれていることが多いです。
そのためインナーを着ていないと、背中に化学繊維が直接触れてしまいます。
そこで背中にニキビを防ぐために、必ずインナーを着用しましょう。
素材はやはり「シルク」や「綿」などの天然素材を選んでください。
また、キャミソールタイプはほとんど背中が出てしまうので、
- Tシャツタイプ
- 背中が大きく空いていないタンクトップタイプ
を選ぶようにしましょう。
オーガニックコットンなのにお手軽価格の無印良品の「オーガニックコットン無染色丸胴タンクトップ」や、速乾吸収に特化したGUの「ウルトラコットクルーネックT」などがあります。
夏の重ね着は暑いからと一枚で過ごしたくなりますが、暑くて汗をかくからこそインナーを身に付けることでしっかりと蒸れから背中を守りましょう!
背中ニキビを悪化させない夏のパジャマの選び方
パジャマ選びは特に重要です!必ず天然素材のものを選び、毎日洗濯し清潔なものを身に付けましょう。
寝ている間ずっと肌に触れているパジャマは、寝汗と吸い取る素材でなければなりません。
また毎日洗わず繰り返し使い続けていると、雑菌の繁殖をさらに加速させてしまいます。
また夏場はキャミソール1枚で寝るという方もいるかもしれませんが、これもNGです!
なぜならシーツに直接肌に触れるから。雑菌が繁殖しているからと行って毎日シーツを洗うことは難しいですよね?
そのため夏場は毎日洗濯しても苦ではない、薄手のTシャツなどを着るようにして毎日の洗濯が負担にならないよう工夫しましょう。
また是非取り入れて欲しいのが部屋着です。
家に帰ってすぐにお風呂に入らないという方は、背中をささっと拭いて、「キャミソール」や「ホルターネック」など服が背中に直接触れないタイプのものに着替え、通気性や摩擦防止を意識しましょう。
妊娠中の背中ニキビを防ぐ!冬の服選びのポイント

冬場は寒いからといってたくさん着込むと、外から建物の中に入った時に一気に汗をかいてしまいます。
そのため実はかなり汗をかきやすい季節です。
さらにセーターやコートなどを着込んでいることから、直接肌に触れる下着やインナーは必ず吸収性と通気性が良いものを選ぶ必要があります。
妊娠中の背中ニキビに選びたい下着のポイント
基本的に夏の選び方と変わりなく、「天然素材」のものを選んでいきましょう。
また妊娠初期のつわりがひどい方におすすめなのが「カップ入り」インナーです。
例えば無印の「シルク入りカップ付タンクトップ」は、保湿性のあるシルクとオーガニックコットンで作られていて機能的に優れています。
またこの商品は背中部分が上までしっかりと覆われているので、背中の汗をしっかりと吸い取ってくれます。
タンクトップだけではなく、Tシャツタイプ、7部丈があるのでお好きなものを選べます。
カップ入りインナーは、授乳期も使えるのでいくつか持っていると便利ですよ!
寒さ対策と蒸れ防止にインナーを2枚着よう
冬の寒さ対策にユニクロの「ヒートテック」が欠かせませんよね。でもヒートテックの素材は全て化学繊維。
- アクリル :41%
- ポリエステル:43%
- レーション :22%
- ポリウレタン:3%
つまり、できれば背中ニキビのことだけを考えれば、使用を避けたい商品です。
でも妊婦に冷えは大敵!
そこでヒートテックが直接背中に触れないよう下に「天然素材」のインナーを1枚着ましょう。
通気性と吸収性に優れていてとても薄手なので、夏用のインナーを継続して着るのも良いです。
冬のパジャマには1アイテムを加えよう
冬の寝汗を吸収するなら、パジャマの下にインナーを着れば大丈夫!
夏と違い、冬のパジャマ選びは少しハードルが高いです。なぜなら
- フリースやモコモコ素材は全て化学繊維
- 冬は洗濯物が乾かないため毎日パジャマを洗えない
などの理由があるからです。
また妊娠中お腹が大きくなってくると、パジャマの選択肢も狭まります。
そこでパジャマの下に、薄手の天然素材でできたインナーを1枚着ることをおすすめします。
直接化学繊維が肌に触れくことなく、また薄手なので毎日洗濯することができます。
意外な落とし穴!洗剤や柔軟剤が原因で背中ニキビができる?

実は背中ニキビに洗剤や柔軟剤が関係している可能性があります。
よくアトピーの方は洗剤や柔軟剤が刺激になるという話を聞きますが、妊娠中のバリア機能が下がったお肌もとにかく敏感!
そのため毎日お洗濯で使っている洗剤や柔軟剤の化学成分が少し衣類に残っているとそれが刺激になり、背中ニキビができる可能性があります。
せっかく下着やパジャマを毎日洗っているのに、それが原因で背中ニキビができてしまうなんて悲しいですよね。
またタオルやシーツにも同じことが言えますよね。
そこでここでは肌に優しい洗剤や柔軟剤の選び方を説明していきます。
背中ニキビを防ぐ正しい洗剤の選び方
衣類の洗濯洗剤に含まれている化学成分のうち、背中ニキビを悪化させるものは3つあります。
- 合成界面活性剤
- 漂白剤
- 蛍光剤
洗濯洗剤は頑固な皮脂などのタンパク汚れを一気に落とすため、強い洗浄成分が含まれています。
特に合成界面活性剤は石油系なので汚れが落ちやすいメリットを持っている反面、衣類の繊維に残りやすいデメリットもあります。
さらに衣類の白さを保つ漂白剤や蛍光剤も繊維に残りやすい成分。
バリア機能が低下した妊娠中のお肌に刺激を与える可能性があります。
そのため背中ニキビに悩んでいる時期は、
- 合成界面活性剤無添加
- 合成界面活性剤フリー
- 合成界面活性剤不使用
などの記載がある洗剤を使用しましょう。
またできるだけ漂白剤や蛍光剤も入っていないものが望ましいです。
完全に防ぐ場合は、思い切って「洗濯石鹸」に変えてしまえば、どの成分も含まれていません。
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背中ニキビを防ぐ正しい柔軟剤の選び方
服が原因で背中ニキビができる場合、「柔軟剤」が要因の場合があります。
実は洗剤よりも注意したいのは柔軟剤です。
洗剤は汚れを落とす洗浄が目的です。そのため水でしっかりすすぐため化学成分が残るのはほんの少しですが、柔軟剤は違います。
柔軟剤の役割は、髪の毛のトリートメントのように繊維をコーティングします。
柔軟剤の主成分も合成界面活性剤です。繊維に残った成分が汗によって流れ出し、妊娠中の敏感な肌に刺激を与え背中ニキビができることがあります。
また「柔軟剤」といえば香りですよね。洗濯後長く香り続けるということは、たくさんの人工香料が使用されています。香料も肌にとっては刺激物です。
しかし、柔軟剤を使わないとタオルや衣類はゴワゴワになってしまいます。
そんな時は「クエン酸」で解決できます。
洗濯石鹸はアルカリ性です。そこに酸性のクエン酸を加えることで中和します。
すると柔軟剤ほどではないのですが、洗濯物のゴワゴワを防ぐことができます。
またクエン酸にはこんなメリットがあります。
- 吸水性が落ちない
- 無香料
- 雑菌の繁殖を防ぐ
- 嫌な生乾きの匂いを抑える
- 安い!100均でも購入できる
使い方はとっても簡単!洗濯機の「すすぎ」のタイミングで水30Lに対して、クエン酸を1gほど投入するだけ。
あとはいつものお洗濯と同じ方法です。どうしても香りが欲しいという方はお好きな「アロマオイル」を2.3滴同じタイミングで入れましょう。
手間なく背中ニキビを悪化させるリスクを取り除いてくれるので、是非取り入れてみてください。
まとめ
今回は妊娠中背中ニキビを悪化させる原因の一つである「化学繊維」の衣類についてご紹介しました。
妊娠中のお肌はバリア機能が低下しています。
それまで刺激ではなかったものに敏感に反応し、様々な肌トラブルを引き起こします。
特に背中は汗をかきやすく24時間衣類に触れているため、ニキビができやすい環境です。
妊娠中の背中ニキビを防ぐためには汗や刺激から肌を守る必要があります!
そこで気をつけたいのが、
- 直接肌に触れるものは下着やインナーはシルクや綿などの「天然素材」
- 夏でもインナーを身に付ける
- 冬は「化学繊維」の防寒インナーの下に「天然素材」の薄いインナーを着る
- インナーは背中の上までカバーするタンクトップやTシャツを選ぶ
- パジャマが重要!「天然素材」のものを毎日取り替える
- 洗剤や柔軟剤を見直す
この6点です。どれも簡単にできることばかりです。
背中ニキビは放置するとどんどん悪化してしまいますが、正しいケアで治すことができます!
できることから取りれていきましょう!