「塗る日焼け止めと同じように、飲み直しの必要性はあるの?」
飲む日焼け止めを試そうとお考えの方の多くが気になるのが「効果が続く時間」です。
じつは主成分によって、その効果が続く時間は大きく異なると言われています。
飲む日焼け止めには、ニュートロックスサンとフェーンブロックという2つの主成分があります。
UVケア効果はほぼ同じですが、原料や効果時間などに違いがあり、なかには塗る日焼け止めと同じように、数時間ごとの飲み直しが必要なものもあります。
そこで飲む日焼け止めの主成分ごとの効果時間の違いや、服用のタイミングなどについて、まとめました。
製品ごとに違う容量・用法を正しく守って、紫外線ダメージから肌を守りましょう。
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飲む日焼け止めの効果時間ってどれくらい効く?
おもな飲む日焼け止めの効果時間について、まとめました。
製品名 | 効果時間 | 服用量 | 主成分 |
ホワイトヴェール | 24時間 | 1日4錠 | ニュートロックスサン |
インナーパラソル16200 | 24時間 | 1日2錠 | ニュートロックスサン |
ヘリオケア | 4時間 | 1回1錠ずつ | フェーンブロック |
効果時間については、製品の主成分によって違いがあります。
飲む日焼け止めの主成分は、シトラス果実とローズマリーの成分を組み合わせたニュートロックスサンと、シダ植物のエキスから抽出したフェーンブロックの2つがあります。
効果時間については、ニュートロックスサンがおよそ24時間、フェーンブロックが4時間ほどです。
ニュートロックスサンと比べて、フェーンブロックのほうは即効性はありますが、効果時間が短いため、こまめな飲み直しが必要です。注意しましょう。
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飲む日焼け止めを服用するタイミングはいつがいい?
飲む日焼け止めは医薬品ではないため、服用に関する厳格な指定はありません。
ただし、紫外線にあたりはじめる30分前に服用すると、飲む日焼け止めの持つ、抗酸化作用、DNA保護作用で、日焼けによるシミが予防できると言われているので、遅くとも外出の30分前に服用することがオススメです。
また飲む日焼け止めは塗る日焼け止めとは違い、服用を続けることで紫外線に対する予防効果が高まります。
そのため、朝の身支度のときにあわせて服用するなどして、飲み忘れがないように工夫することが大切です。
30分より前に服用する分には問題ありません。
日焼け止め効果を高めるためのポイント
飲む日焼け止めの効果を高めるためにもっとも大切なポイントは、服用を続けることです。
国内産の飲む日焼け止めの主成分であるニュートロックスサンの開発にあたったモンテローザ社が、スペインのミュギエル大学と共同で行った臨床実験では、被験者10名がニュートロックスサン250mgを毎日服用したところ、紫外線に対する予防効果が約2ヵ月後に34%、約3ヵ月後には56%まで上昇したという結果が出ています。
背中6ヵ所にUVライトを当てたところ、日焼けに対する耐性が上がり、紅斑(UVライトを当てることで皮膚が赤くなること)の発生を減少させることができました。
つまり、服用を続ければ続けるほど、紫外線ダメージに強い身体になるということです。
飲む日焼け止めの効果をさらに高めるためにも、毎日の服用を欠かさないようにしましょう。
飲む日焼け止めを服用する際の3つの注意点
飲む日焼け止めを服用する際には、いくつか注意しなければならないことがあります。
とくにお伝えしたい大切なポイントを3つにしぼって、ご紹介します。
服用の際にはご注意ください。
一日分を分けて服用しないこと
効果を持続させたいからといって、一日分を分けて服用することは、あまり意味がないので止めましょう。
むしろ、服用を忘れるリスクがあるので、デメリットのほうが大きいです。
国内産の飲む日焼け止めの主成分であるニュートロックスサンについては、規定量250mgを毎日摂取したところ、紫外線に対する予防効果が高まったという臨床実験の結果が出ています。
つまり、一日分を分けて服用することに意味はなく、規定量を確実に服用することのほうが大切なのです。
各製品のニュートロックスサンの含有量については、つぎのとおりです。
製品名 | 1粒当たりのニュートロックスサン含有量 | 服用量 |
ホワイトヴェール | 約65mg | 1日4錠 |
インナーパラソル16200 | 約125mg | 1日2錠 |
ポルク | 約50mg | 1日5錠 |
「もったいないから・・・」と服用量を少なめにせずに、規定量250mgをクリアするようにしてください。
なお、海外産の飲む日焼け止めの主成分であるフェーンブロックについては、数時間おきの服用が推奨されています。
代表的なヘリオケアの場合は、4時間ごとに1錠の服用です。
製品の指示に従って、用法を守ってください。
ハイリスクグループに属する場合は服用しないこと
つぎにご紹介するハイリスクグループに属する場合は、飲む日焼け止めは絶対に服用しないでください。
- 妊娠中の女性
- 授乳中の女性
- 未就学児
飲む日焼け止めを含めてサプリにゼロリスクを求めることは不可能です。十分に注意しましょう。
とくにニュートロックスサンに含まれるローズマリーは、子宮収縮作用があるので妊娠中の女性は絶対に服用しないでください。
また子供と併用することを考えているママもいるかもしれませんが、発育途上の子供への服用は控えたほうが賢明です。
子供で安全性を評価した製品はほとんどないので(フェーンブロックと比べて安全性の高いニュートロックスサンについても、16歳以下の効果や副作用についての臨床試験は行われていません)、安全性の観点からもオススメできません。
上記に該当しない健康な成人の場合は、副作用の心配はほとんどありません。
紫外線が強い場所に長時間いる場合は、塗る日焼け止めを併用すること
プールや海、山などの紫外線が強い場所に長時間いる場合は、塗る日焼け止めを併用してください。
オゾン層を超えて地上まで届く紫外線には、2種類あります。
エネルギーが強く、ヒリヒリした赤い日焼け(サンバーン)の原因となる紫外線B波と、エネルギーは弱いですが、ガラスや衣服を透過する紫外線A波です。
肌の上に塗布する塗る日焼け止めは、紫外線B波をブロックする力にとくにすぐれています。
日常使いで最高指数SPF50/PA++++の塗る日焼け止めを使うことはかえって肌を痛めますが、レジャーなど特別な場合はしっかりと塗って、紫外線ダメ―ジから肌を守りましょう。
ポイント
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飲む日焼け止めだけの3つのうれしい効果
飲む日焼け止めには、塗る日焼け止めにはないメリットがたくさんあります。
塗り直しの手間がなく、肌への負担がないという使いやすさのほかに、美白効果といった美容面でもすぐれているのです。
そんな飲む日焼け止めだけのうれしい効果を3つにまとめて、ご紹介します。
全身のUVケアを手軽にできる
飲む日焼け止めは、有効成分配合の錠剤を服用することで、紫外線ダメージに対する抵抗力をつけます。
その効果の範囲は、頭のてっぺんから足のつま先まで全身に及びます。
とくに日焼けしやすい顔まわりや、首、足元のサンダル焼けや、日焼け止めが塗りにくい髪の分け目などのUV対策に有効です。
また塗る日焼け止めとは違い、塗り直しの手間が一切ありません。
- 汗や水、衣服のこすれなどで、日焼け止めが流れてしまう
- 紫外線を吸収することで、日焼け止めの成分が薄れてしまう
という心配がないので、うっかり日焼けを確実に防ぐことができます。
飲む日焼け止めは、「絶対に日焼けしたくない!」という女性の強い味方です。
日焼け止めの成分による肌負担がない
飲む日焼け止めには、塗る日焼け止めのような肌に対する負担が一切ありません。
塗る日焼け止めには、紫外線吸収剤をはじめ界面活性剤、防腐剤など肌に悪影響を及ぼす成分が含まれています。
そのため人によっては、肌荒れやニキビ、乾燥などの肌トラブルを引き起こす要因になっているのです。
ですが、飲む日焼け止めは服用して使う日焼け止めなので、このような肌トラブルの心配はありません。
肌に負担をかけることなく紫外線対策ができるので、
- 敏感肌のため、日焼け止めの成分によってかぶれてしまう
- ニキビがあり、日焼け止めが使えない
という場合でも安心して、使うことができます。
すでに日焼けした肌にも効果がある
飲む日焼け止めには、高い抗酸化作用があり、ターンオーバーを活性化して、肌の再生を促すという効果があります。
つまり、塗る日焼け止めとは違い、すでに日焼けした肌の状態を改善する効果があるのです。
紫外線を浴びることで作られたメラニンは、肌のターンオーバーによって外側に向かって押し出されて、最終的には垢となって剥がれ落ちます。
飲む日焼け止めには、この肌のターンオーバーを促す作用があるので、メラニンの生成を予防するだけではなく、できてしまったメラニンにも効果があります。
また一部製品には、美白有効成分配合で美白サプリと同様の美白効果があります。
つまり、
- 日焼けによって黒くなった肌をもとに戻す
- シミ、そばかすを予防する
という点でとくにすぐれているのです。
飲む日焼け止めは、「ターンオーバー活性化+美白効果」の2つの作用で、日焼けした肌をもとに戻します。
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飲む日焼け止めに関するQ&A
最後に飲む日焼け止めの服用に関するよくある質問について、Q&Aとしてまとめました。
服用量を増やしたほうが効果が上がるの?
服用量を増やしても、効果は上がりません。
推奨量以上を服用するのは絶対にやめましょう。
飲む日焼け止めを含むサプリは、とりすぎると逆に健康を損ねる場合があります。
とくにミネラルは、とり過ぎると体調を崩しやすく、吐き気や腹痛などを引き起こす原因となります。注意しましょう。
飲む日焼け止めは、服用量を増やすよりも、服用を続けることのほうが紫外線に対する抵抗力が強くなります。
そのため、決められた規定量を毎日欠かさず服用するようにしましょう。
「どうしても日焼けしたくない!」 という場合は、塗る日焼け止めを併用することがオススメです。
食前と食後どちらで服用したほうがいいの?
食前と食後どちらで服用しても問題はありません。
病院で処方される医薬品とは異なり、栄養機能食品(サプリメントのこと)には厳格な飲むタイミングはありません。
ただし食後のほうが食べ物といっしょに吸収されるので、吸収率は若干上がる可能性があります。
また空腹時とは違い、胃が荒れるといった心配がないので、気になる場合は食後のほうがオススメです。
ですが基本的には、食前と食後どちらで服用しても効果に差はないので、好きなタイミングで服用しましょう。
ポイント
食後とは、食事後の20~30分後です。刺激が強い薬を服用することに適しています。
危険な飲み合わせはあるの?
飲む日焼け止めは医薬品ではなく栄養機能食品です。
したがって危険な飲み合わせは特になく、気にする必要もありません。
サプリは人間の自己治癒力や免疫力を高めるといった予防効果を目的とするものです。
含まれる成分も医薬品とは異なり、人間が本来持っているものと同じです。
対して医薬品は病気の予防や治療を目的としたものであり、効果や副作用の観点から飲み合わせについて確認する必要があります。
もしも飲む日焼け止めを薬と併用したい場合は医師と相談しましょう。
まとめ
飲む日焼け止めの効果時間については、つぎのとおりです。
主成分 | 効果時間 | 特徴 |
ニュートロックスサン | 24時間 | 国内製品の主成分 |
フェーンブロック | 4時間 | 海外製品の主成分 |
製品の主成分によって違いがあるので、必ず成分表示を確認するようにしてください。
飲む日焼け止めは、服用する期間に比例して、紫外線に対する予防効果が高まるという特徴があります。
今、この瞬間から服用をはじめれば、1ヵ月後、2ヵ月後には、日焼け知らずの肌になれるのです。
本格的な夏が訪れる前に、まずはサンプルからはじめてみてはいかがでしょうか。