子供が生まれて育児に忙しくなってきたら
- 抜け毛がすごい
- 髪の分け目や生え際が薄くなってきて、地肌が透けて見える
- 髪が細くなってきて、ボリュームがなくなってきた
こんな風に、抜け毛や薄毛に悩み始める方ってとても多いんです。
産後の抜け毛には様々な原因がありますが、その中でも特に気をつけておきたいのが
育児中のストレスによる抜け毛です。
なので抜け毛を終わらせるには、育児ストレスを感じない生活をすれば良いのですが、子どもって思い通りに行動してくれないし、育児中は絶対にストレスがたまってしまうから、「分かっていてもできない!」というのが本音だと思います。
しかし、育児ストレスによる抜け毛悪化を防ぐ方法ってあるんです!
しかも、それほど難しくなく、自宅で簡単にできる方法です。
この記事では、ストレスのたまりやすい育児中でも、抜け毛を落ち着かせる簡単なケア方法をご紹介します。
女性に多いストレス性の抜け毛は、そのままにしてしまうと脱毛症へ発展するリスクもあり、そこまで進行するとなおるまでにかなりの時間がかかってしまいます。なので、放置は絶対にやめてくださいね。
育児中でも諦めず、今からすぐにでもできる改善方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
やっぱり育児ストレスが原因?ストレスと抜け毛の関係
ストレスは身体的にも精神的にも悪影響を与えるというのはご存知の方も多いですが、その中でも実は、ストレスと抜け毛には深い関係があります。
特に、育児中の女性は育児による睡眠不足やイライラ、家事の負担などで通常よりもストレスを感じやすい状態ですよね。なので注意が必要なんです。
ここでは、育児ストレスと抜け毛の関係についてみていきます。
女性の抜け毛の引き金は、ストレスが大半
薄毛、と言っても男性と女性では原因が違ってきます。
男性の薄毛の原因は、男性ホルモンが変異したことにより毛根が攻撃されることにあります。その男性ホルモンは生え際や頭頂部に多いため、男性ではM字ハゲや頭頂部が薄毛となることが多いのです。これを男性型脱毛症(AGA)と言います。
一方で女性は、M字ハゲや、頭頂部や薄くなったりすることはほとんどありません。なぜかというと、女性は男性ホルモンは体内に少ししか分泌されていないため、影響を受けにくいのです。
ですが逆に女性では、髪全体が薄くなったり、髪そのものが細くなるケースが多いです。
それを何もケアしないまま進行してしまうと、円形脱毛症や、びまん性脱毛症となるリスクがあります。円形脱毛症やびまん性脱毛症は、体質や体調にストレスが重なると、それが引き金となって発症することが多いとされています。なので、女性の抜け毛はストレスからくると言えるのです。
女性は男性よりもストレスを感じやすい
女性は男性よりも強いと思われがちですが、実は女性は男性よりもストレスを感じやすいことが分かっています。
アメリカ心理学会の調査によると、アンケートの結果、女性は男性よりもストレスを感じやすく、その結果ストレスが身体的な不調をもたらしていることが分かりました。
また、精神科医によるとストレスに関係が深いうつ病の罹患率も、女性は男性の2倍もあるということです。こういった点から、女性はストレスに対する耐性があまり強くないことが分かります。
それにもかかわらず、女性は育児や家事についてストレスを感じる場面が多いことに加え、生理や妊娠、閉経などでホルモンが急激に入れ替わったりします。
その結果ホルモンバランスが崩れやすく、自律神経が乱れ、抜け毛などの身体的な不調に出やすくなってしまうのです。
育児ストレスが多いと、抜け毛期間も長引く?
ストレスによる抜け毛は、そのストレスの原因そのものを改善したり、頭皮をケアしない限り良くなるということがありません。
逆に、ストレス抜け毛は放っておくとさらに頭皮環境が悪化して、中には脱毛症に進行してしまう方もいます。
産後の抜け毛のように、放っておいてもいつの間にか終わっている、ということがないのです。ストレス抜け毛は自分でストレスを発散したりケアしたりしなければ改善しませんので、注意してくださいね。
でも、なぜ産後の抜け毛は放っておいても治まるのに、ストレス抜け毛は放置したら危険なのでしょうか?その理由を解説していきます。
育児ストレスの抜け毛は産後抜け毛よりも危険!?
実は育児ストレスの抜け毛は、産後の抜け毛よりも、脱毛症になるリスクが高いと言えます。
なぜかというと、産後の抜け毛は時期がくれば終わる人が多いのですが、育児ストレスの抜け毛はそうではないからです。
産後の抜け毛のメカニズムは、女性ホルモンの急激な減少によって起きます。
妊娠中は、髪の毛の成長を促したり髪を維持する女性ホルモン、エストロゲンが増えるため抜け毛が少なくなります。ですが出産するとエストロゲンの量が急激に少なくなり、その結果、妊娠中に抜けなかった髪が一気に抜けてしまい、抜け毛が増えてしまうのです。
ですので、産後1年ほどでホルモンバランスが整ったら、抜け毛も自然と治まるママが多いです。
しかし、育児ストレスの抜け毛は、ストレスを感じる限り続いてしまいます。
育児は1ヶ月や2ヶ月で終わるものではありません。なので、育児ストレスは長年継続して感じてしまいやすく、その結果抜け毛が長引いてしまい、脱毛症に進行してしまうリスクが高まってしまうのです。
では、ストレス抜け毛が進行してしまうとなるリスクの高い脱毛症とは、どういったものでしょうか。ここから詳しくみていきます。
育児中のストレス抜け毛と脱毛症の関係
女性が育児中に感じるストレスでの抜け毛は、放っておくと円形脱毛症やびまん性脱毛症に進行してしまうリスクがあります。
円形脱毛症やびまん性脱毛症は、いったいどういった症状なのでしょうか?治療方法などはあるのでしょうか。ここから、詳しくみていきたいと思います。
円形脱毛症
円形に髪の毛が抜けてしまうのが、円形脱毛症です。ある日突然気付くことも多く、10円大のハゲがひとつだけ出来ていたり、いくつか出来ていたりと、人によって出方も様々です。
今まで円形脱毛症の原因はよく分かっていなかったのですが、最近の研究で「アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患のある人、他の自己免疫疾患にかかっている人」などの、ある特定の体質の人に精神的なストレスがかかると発症すると分かってきました。
数か月すると回復した、と言う人もいますが、再発する人が多いのも円形脱毛症の特徴です。治療方法はアレルギー薬を服薬したり、ステロイドの塗り薬を使ったりします。重度になるとステロイドの点滴をしたりと治療に時間がかかる場合もあります。
円形脱毛症は見た目ですぐ分かることも多く、それを気にして引きこもりになってしまう例もあり、女性は特に気を付けたい脱毛症です。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、髪全体が少しずつ薄くなる脱毛症で、女性に最も多い脱毛症です。髪のボリュームが少なくなったり、分け目や生え際が薄くなり、地肌が透けて見えるのが特徴です。
主な原因とされているのが、強いストレスです。ストレスは自律神経を乱し、自律神経が乱れることで血流が悪くなります。その結果、頭皮に栄養が行きわたらなくなり、頭皮環境が悪化することで強い毛が生えてこなくなるのです。
それに加え、女性特有のホルモンのバランスの崩れや頭皮環境の悪化などで髪が減少し、びまん性脱毛に進行していきます。
軽度であれば自宅でケアしたり、ストレスを発散するとよくなる場合もありますが、重度になるとクリニックでの治療をしないと改善しない場合も多いです。
女性にとって、見た目の印象を決める髪はとても大事なものなので、円形脱毛症やびまん性脱毛症に進行してしまう前に、何とか自分で治したいですよね。
それには、ストレスをなくすことが一番です。ですが、現実問題として育児って終わりがないし、子どもって思い通りに行動してくれません。ストレスをためずにイライラしないでいるというのは難しいですよね。
でも、そんなときでも、いつでも手軽に育児ストレスを発散できる方法があります。
ここから、育児ストレスを発散させる3つの方法を紹介していきたいと思います。
育児ストレスを発散させる3つの方法
育児ストレスって知らず知らずに溜まってしまうものなので、日ごろから溜めずに少しずつ発散させていくことが大切です。
ここでは、いつでも簡単に、育児ストレスを発散させる方法を紹介したいと思います。
寝る
睡眠不足は、心身ともにすべての不調の原因になります。子供が寝た間に、掃除や洗濯ものたたみ、夕飯の仕込み…やりたいことや、やらなければいけないことはたくさんあるのは分かります。
でも、家事なんてほどほどで良いです。疲れているときは、子供と一緒に寝てしまいましょう!
1時間でも2時間でも寝るとすごくすっきりしますし、子供が寝ている間にイライラしながらやる家事と、寝て起きてからすっきりした気分でやる家事は進み方も随分違います。
家事なんて少しくらいサボっても大丈夫ですので、まずは横になって寝てくださいね。
頼る
イライラして仕方ない…なんていうときは、頼れるものは頼って、育児や家事を手伝ってもらいましょう!
旦那さんや家族でも良いし、忙しかったり近くにいないときは、一時保育やファミリーサポート、シッターさんでも良いです。
お金は少しかかってしまいますが、ストレスをためて病気になった方がもっとお金がかかりますよ。
色々な人に頼って、その間にママは寝たり、自分の好きなことを楽しんだりする時間を持ってください。
人に頼って、寝たり自分の好きなことをすることに罪悪感を感じるママもいますが、そんなことを気にする必要は全くありません。ママの健康は家族の健康です。
疲れたら、頼れるものは何でも頼って、ママの健康を第一に考えてくださいね。
外に出てみる
抱っこ紐やベビーカーの準備、こどもの上着や飲み物…。子供を連れて外出するのは準備だけでも疲れてしまうので、1日中家で過ごす…という日もたまにはありますよね。
ですが、心身の健康のためには毎日家の周りを散歩するだけでもいいので、子供と一緒に外を散歩して、日光を浴びてみてください。
日光には自律神経を整える効果や、精神を安定させるセロトニンを分泌させる効果、ストレスホルモンと言われるコルチゾールを減らす効果があり、心身の健康に万能なんです。
毎日少しでもいいので外を歩いてみると、ママの良い気分転換になりますよ。
ストレス抜け毛を改善し、頭皮を健康に保つ3つの方法
ストレス抜け毛を改善するには、ストレスの発散だけでなく日常的なケアも大切になってきます。
ケアというと面倒くさそうに思いますが、全然そんなことありません。
自宅ですぐに簡単にできるものばかりなので、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。
髪に良い栄養素を積極的に摂る
頭皮の健康のためには、髪に良い栄養素があるので積極的に摂るようにしましょう。毎日簡単に摂れるものばかりなので、意識して摂ってみてくださいね。
特に、髪に良い栄養素は
- 【タンパク質】たまごや鶏むね肉が安くて使いやすく、オススメです!
- 【ミネラル】わかめなど海藻類を、みそ汁にいれると手軽にとれますよ。
- 【ビタミンB】鮭など魚介のほか、ビターチョコレートにもビタミンが含まれているので、おやつに良いですね!
- 【イソフラボン】豆腐や納豆だと、日常的に摂るのが簡単です。
などです。
特別に何かをつくる、ということは続かないのでしなくていいです。みそ汁やおかずにちょっと足してみる、くらいの意識で毎日少しずつ摂るように意識してみてくださいね。
頭皮の血行をよくするマッサージをする
ストレスは自律神経を乱し、自律神経が乱れることで血流が悪くなります。その結果、頭皮に栄養が行きわたらなくなり、強い毛が生えてこなくなるのです。
なので、抜け毛を改善して強い毛を生やすためには、頭皮の血行を良くすることが重要となってきます。
そこでおすすめの頭皮マッサージ方法として、NHKの番組、ガッテン!でやっていた方法をご紹介しますね。
ガッテン!では、頭皮の血流を増やす方法として、頭皮全体を指でゆっくり押す頭皮マッサージが一番効果的だと紹介していました。その効果として頭皮の血流を最大で9割も増えていましたよ!
頭皮のどこ、とは決まっていないようなので、毎日、シャンプーを終えて髪を乾かすときに頭皮全体をゆっくり指で押してマッサージしてみてください。
するとしないとでは毛髪密度に差が出てくるとのことなので、毎日の日課に頭皮マッサージを取り入れて血行をよくするように心がけましょう。
育児中でも使える育毛剤を使う
頭皮マッサージはそれだけでも効果が高いのですが、育毛剤と合わせて使うとさらに高い効果を期待できます。
育毛剤と言うと男性が使うイメージですが、今は女性用に、刺激や臭いがないものが売られています。
授乳中で安心な成分のみでつくられているママに優しい育毛剤もありますし、90日使っても効果がなければ返金してくれる育毛剤もあるので、早く薄毛を何とかしたいと思っているのなら試しに使ってみるのもおすすめです。
女性用の育毛剤はぱっと見では育毛剤と分からない、シンプルでオシャレなパッケージが多いので、買うことや使うことを不安に思う必要は全くないですよ。
育毛剤を使うと頭皮の環境が改善されるため、抜け毛の改善だけでなく、今生えている髪も太く元気にしてくれる効果もあります。
ガッテン!で紹介された頭皮マッサージと合わせて使うとより高い効果が期待できるので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
育児中の抜け毛はストレスが原因のことが多いのですが、その場合放っておいても改善せず、円形脱毛症やびまん性脱毛症に進行してしまうリスクがあります。なので、放置するのはやめましょう。
この記事では、育児中でも簡単にできるストレス発散方法や頭皮のマッサージ方法など、すぐにでもできる育児ストレスの抜け毛の改善方法を書いてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。