「私はお金の使い方を間違えないから、借金とは無関係」と思っていませんか?
この記事を書いている私も、「借金なんて絶対しない!」と思っていました。
ところがクレジットカードを作ったことをきっかけに、どんどん借金地獄にハマり、気づいたときには自分ひとりだけでは抜け出せなくなっていました。
常にお金のことで頭がいっぱいだった、あの頃には戻りたくありません。
私の場合は、恥を捨てて家族に相談したことで借金を完済できました。
このページでは、私の過去の借金体験談をまとめています。
どんな人でも借金地獄に陥ってしまう可能性があります。
私の体験談を反面教師とし、カード地獄に陥らないようにしてくださいね。
カード地獄に陥ったのはクレジットカードを作ったのがきっかけ

カード地獄に陥ったのは、20歳になって初めて作ったクレジットカードがきっかけでした。
以前からクレジットカードを持つことに憧れがあり、ドキドキしながら買い物したことを覚えています。
初めてクレジットカードを持ったときは、支払いの仕組みなどもよくわからず、「怖いからあまり使わないでおこう」という気持ちが大きかったです。
「買い物をしたのにお金が減らない」という錯覚
2~3ヶ月に一度、買い物をするときに使う程度だったのですが、慣れてくるとだんだんと大きな金額のものをカードで購入するようになりました。
まだクレジットカードに警戒心を抱いていたので、大きな金額と言っても2~3万ほどです。
カードでの支払い金額が増えるにつれて「買い物をしたのに、お金が減っていない」という錯覚に陥ります。
お金の管理が上手い方だと、「クレジットカードで購入した分の金額をすぐに財布から抜いて、支払日まで別のところに保管しておく」という方法をよく聞きます。
この方法だと、クレジットカードで買い物をしても財布からお金がなくなるのでわかりやすいですね。
当時の私はお金の管理があまく、クレジットカードで買い物をしても支払い日までお金をとっておくということをしませんでした。
お金を使って買い物をしているというよりは、支払日を後回しにするという感覚に近いです。
買い物がやめられなくて徐々に増えていくカードの返済額
クレジットカードでの買い物がやめられないというのは、借金地獄に陥る第一歩です。
使用してから支払いまでタイムラグがあるクレジットカードは、きちんと管理しないとついつい使いすぎてしまいます。
買い物をしても、その時点では財布からお金が減りません。
欲しい物を買ってもお金が減らない、支払いを後回しにできてしまうクレジットカードは、「今はお金がないけど、支払いまでになんとかすれば大丈夫」と思いがちです。
- お金がないけど、欲しいものがたくさんある
- 今まで欲しい物が買えずに我慢していた
というような方は、ついついクレジットカードを使いすぎてしまうので要注意。
私はクレジットカードで買い物をするようになってから、欲しい物を我慢できなくなりました。
欲しいと思った物をどんどん買ってしまうので、支払い額は増加する一方です。
リボ払いの使い方を覚えたことが借金地獄のはじまり

クレジットカードを使いすぎる人が絶対にしてはいけないのが「リボ払い」です。
リボ払いは、一括で買った金額を後から分割にできる制度。
しかし、リボ払いには落とし穴があります。
分割にして支払い回数を増やすほど金利が上乗せになるということです。
金利分をよく考えずに「月々の負担額が減るならリボ払いに変更しちゃおう」と思っていると、痛い目を見ます。
月々の返済金額を少なく設定することができるので、借金があるのに「借金をしている感覚」が薄れてしまうのも危ないです。
一括で返済できない分はすべてリボ払いへ
欲しい物を買ったり、衝動買いがやめられなくなっていた私は、クレジットカードの返済額もどんどんキツくなっていました。
給料の半分以上を返済にあてて何とか払っていたため、生活費がたりなくなり、食費や消耗品の買い物代をカードで支払うことに。
結局、支出は減らないまま、返済だけを後に延ばして生活している状態です。
しかし、この状態をいつまでも維持できるわけがありません。
急な出費があった月には、ついに返済が追いつかなくなり、一括返済からリボ払いへ変更することにしました。
仕組みやデメリットをよく理解しないまま、リボ払いに変更したことを今では後悔しています。
月々の返済は軽くなったが借金は膨らむ一方
リボ払いに変更したことで、月々の返済額はかなり少なくなりました。
私が利用していたクレジットカード会社では、リボ払いの最低支払金は月々5,000円~。
今まで1ヶ月に10万以上支払っていたので、肩の荷が下りた気分でした。
普通なら、「リボ払いに変更した分をできるだけ早く支払おう」と思うところなのですが、買い物に依存していた当時の私は、月々の返済が少なくなった分、また買い物ができると考えてしまったのです。
月々の返済が少なくなると、借金自体が減ったような錯覚に陥ります。
しかし、借金の総額はそのままですし、リボ払いで返済が後に伸びるほど利子が加算されているということをしっかり理解できていませんでした。
利子もほんの少しだと思っていましたが、リボ払いは借り続けるほど利子の負担も大きいです。
リボ払いは使い方次第で借金が膨らんでしまうので、本当に困っているときに必要最低限しか利用してはいけません。
月々の返済をリボ払いに変更し、さらに買い物を続けた結果、また返済が厳しくなりました。
家賃や光熱費の支払いが厳しくキャッシングに手を出す

返済に追われて手持ちの現金がなくなり、クレジットカードで支払える買い物に関してはすべてクレジットカードを利用していました。
家賃をクレジットカードで支払うことはできないので、現金を作るためにキャッシングに手をだします。
私が利用したのは、クレジットカードに付随しているキャッシング枠。
限度額も少ないので、キャッシング機能付きのクレジットカードを持っている方なら、誰でも審査なしで利用できます。
しかし、キャッシングに手をだしたことがきっかけで、本当の借金地獄に陥ってしまいます。
借り入れ1社では足りず自転車操業に陥ってしまう
キャッシングにまで手を出し、クレジットカードの限度額がいっぱいになるところまできてしまうと、金銭感覚がマヒします。
限度額がいっぱいということは、返済しない限りもうカードは利用できません。
「借入先が1社だろうが2社だろうがたいして変わらない」と考えるようになり、クレジットカードを追加で2~3枚ほど作りました。
借金残高はかなり残っていたものの、返済の遅延はしていなかったため、クレジットカードを作る際の審査で引っ掛かることもなかったです。
収入はそのままなのに、クレジットカードの返済残高やキャッシングの借り入れ残高ばかりが増える一方。
ついに返済が追いつかなくなり、借りたお金を別の借入先の返済にまわす「自転車操業」を繰り返すようになりました。
ここまできてしまうと、A社で借りたお金をB社の返済にまわし、B社で借りたお金をC社の返済にあてるという循環を繰り返す日々なので、借金の元本が減らず、利子だけを返済している状態です。
正真正銘の借金地獄というやつですね。
当時の私は、頭のなかが常にお金のことばかり。
自転車操業が上手くいかず返済が遅れてしまうこともあり、生きている気がしませんでした。
カード地獄から脱出できたのは家族がお金を貸してくれたから

借金地獄を抜け出すことができたのは、家族にお金を借りたからです。
当時の私の借金総額は100万円ほど。
自分ひとりだけでなんとかしようとしましたが、さすがにもう首がまわらない状態。
借金があることを家族に話すのは抵抗感があり、正直悩みました。
しかし、借りたお金を滞納するよりマシです。
取り返しのつかない状態になる前に、頼れる人がいるなら相談しましょう。
アルバイトを増やして総収入を増やす
まずは、一刻も早く借金を返済するために収入を増やすことに。
体を壊してしまうと本末転倒なので、無理しすぎない範囲でアルバイトを掛け持ちしました。
もともと働いていた職場ではシフトも増やしてもらい、週6~7日しっかり働く日々。
生活していくために必要な最低限のお金だけ手元に残して、残りはすべて返済にあてました。
総収入を増やすだけで、かなり返済期限は短くなります。
そして、借金の完済を目標にしてからは、クレジットカードを一切使わないようにしました。
いつまでもクレジットカードを利用していては、今までと何も変わりません。
自分のお金の使い方をしっかり把握することも必要です。
ひとりで悩むよりも自分以外の人に相談することで、今置かれている状況を冷静に判断することができました。
足りない分は家族に借りて一括返済
総収入を増やしても、一人暮らしをしていたため返済できる金額は限られています。
頑張って働いているのに、なかなか減らない借金残高を見てヤキモキすることもありました。
なるべく早く借金を完済してしまいたかったので、借金の残りが少なくなったときに家族にお金を借りて一括返済することに。
家族に借金のことを相談した時点で、「できるだけお金を貸す」と言ってくれていました。
借金は、返済期間が長引くほど利子の分が上乗せされてしまいます。
できるだけ早く完済してしまった方が負担する金額も少なくて済みますし、気持ちの面でもスッキリします。
努力の甲斐もあり、借金は無事に全額返済。
自分ひとりの力では、もっと返済に時間がかかっていたはずです。
お金を貸してくれる家族がいるのであれば、協力してもらいましょう。
まとめ
初めてクレジットカードを作ってから、借金地獄に陥るまでの体験談をまとめました。
今思い出しても、無茶なお金の使い方をしていたなと実感します。
クレジットカードの使い方にも最初は気を付けていたのですが、慣れてくると危険です。
ある程度、借金をしてしまうと「あと10万くらい増えても今とあまり変わらない」と感じてしまいます。
完全にお金の感覚がマヒし、取り返しのつかないことになってしまう前に、引き返しましょう。
誰かに相談することで、自分の状況を客観的に見直すこともできます。