「なんでもカードで支払っていたら、金額が膨れ上がり、毎月の引き落としでは返済できない金額になってしまった…」
これは、いわゆる「カード地獄」という状態ですね。
現金ではなくカードで支払いをし、気づいたときには借金を作ってしまっていたという主婦はものすごく多いです。
実は私も安易にクレジットカードを作り、返済に困るほど使ってしまったことがあります。カードで支払いをすると現金が減らないので、お金を使っているという感覚がないんですよね。
「私はカードを作っても借金なんてしないから大丈夫!」
なんて思っていませんか?
カードの恐ろしさを知らない方ほど、知らず知らずの間に借金を作ってしまう「カード地獄」に陥りやすいんです。
そこで、この記事では、クレジットカードの利用で返済が滞り、いわゆる「カード地獄」に陥った主婦の実例を元に、「カード地獄に陥りやすいケースと予防法」を紹介します。
実例を知り、あらかじめ予防法を知っておくことで、カード地獄は避けることができます。
カードは使い方を間違えると恐ろしいものだという認識を持ち、カード地獄に陥るのを防ぎましょう。
【実例付き】専業主婦がカード地獄に陥りやすい9つのパターン

普段からカードを利用していて、「私は借金なんかしないから大丈夫」と自信を持っている方でも、知らず知らずの間にカード地獄に陥ってしまうケースは多々あります。
カード地獄に陥りやすい方に共通するのは、カードの利用自体が借金だと思っていない点。
「カードを使ってもちゃんと返済すれば大丈夫」、「キャッシングしてもすぐに返すから」という軽い気持ちから、クレジットカードやキャッシングを利用しています。
カード地獄に陥りやすい主婦の事例をまとめてみたので、自分と似たケースはないかチェックしてみてくださいね。
例:無計画に買い物し、全てクレジットカードのリボ払いで決済してしまう
「これだけは絶対に欲しい!」という誘惑に勝てず、高額な物をカードで買ってしまうと「リボ払い」という返済地獄が待っています。
クレジットカードでは一括での返済が難しい場合、リボ払いに変更することが可能なのですが、この「リボ払い」が落とし穴です。
簡単に説明すると、借金が後回しになって、そのぶん利息が増えます。
結果的に、一括払いよりもリボ払いの方が返済する合計額が増えることになるので、できればリボ払いは利用しない方が良いです。
例えば、20万円の商品をクレジットカード一括で買い物した場合、次の支払いで20万円一括で返済しなければいけません。
しかし、経済的な制約がある主婦には、自分で自由に使えるお金も限られているため、高額な支払いを一括で返済するのはほぼ無理です。
そんなときにリボ払いに変更すれば、カード会社が定める最低支払額のみ返済し、残りを翌月以降に繰り越すことができます。
リボ払いは、一括払いができない方への救済手段のように見えますが、カード会社が得をする仕組みです。
私自身もリボ払い地獄に陥って、かなりの利息を支払いましたし、長期間に渡って返済をし続けました。
例:生活費の不足分をキャッシングで借り入れてしまう
生活費が足りなくなったからといって、キャッシングに手を出す方は要注意です。
キャッシングでお金を借りても、翌月に返すことができれば何の問題もありません。
しかし、お金があればあるだけ使ってしまう方がキャッシングに手を出してしまうと非常に危険です。
たとえば、急な出費が必要になったけど、持ち合わせがなくてキャッシングをするケース。
急な出費が必要な月が続けば、すぐに借金地獄です。
どんなに生活費がギリギリの状態でも、キャッシングで借りた分は生活費の中から捻出して返済しなければいけません。
気軽にキャッシングに手を出してしまう人は、お金が次から次へと湧いてくると錯覚している方が多いです。
例:主婦仲間と外食を重ね、収入以上の生活水準になっている
主婦仲間からの誘いを断れず、外食費が家計を圧迫しているのなら今すぐ断る勇気を持ちましょう。
世間体や近所付き合いを気にして、仕方なくお金を使っている方は多いです。
「うちには頻繁に外食するような余裕はないけど、断ったら関係が気まずくなるから…」と、断りたくても断れない状態が続き、気づいたら外食費がとんでもないことに。
主婦仲間やママ友との付き合いは非常に難しいです。
自分が誘いを断った食事会で、「自分の悪口や噂話をされているのではないか」と不安になります。
関係悪化や仲間はずれが怖いという気持ちもわかりますが、無理して付き合っていたら家計が破たんします。
ときには断る勇気も必要です。
例:収入が少ないのに家計のやりくりが苦手で気づいたら毎月借金になっている
家計が毎月赤字になっている場合は、上手く管理していかないと借金を作りやすいので要注意です。
家計管理というのは難しく、どうしても赤字になってしまう月もあります。収入が少ない家庭はなおさらです。
妻側が家計やりくりをしている家庭が多いですが、必ずしも「主婦=収支をコントロールするのが得意」というわけではありません。
私自身もハッキリ言って家計の管理が苦手で、無駄遣いをしていないのに気づいたら赤字になっています。
どこかで調整しないと、赤字分が積もり積もってそのまま借金になるのは明白です。
私の場合、自分のパート代を生活費に充てるなどしてマイナス分を調整していたので、借金にならずに済みました。
しかし、パートなどの収入がない場合は、赤字=借金に直結してしまうので注意が必要です。
例:周りの家庭に影響を受け、子供の習い事を増やし積もり積もって高額になった
子供をかわいがる親のなかには、子供に良い教育を受けさせたい一心でいろいろな習い事に通わせて、気づけば授業料が高額になっていたケースも多いです。
子供がいる方はわかると思いますが、やはり自分の子には何でも経験させてあげたいんですよね。
さらに、周りに流されやすい方は「あの子が習っているから、うちも…」というように、周囲の影響を受けて習い事を決めてしまいます。
「他の子には負けたくない」という親の気持ちから、習い事を増やすケースも多いですね。
子供の意志に関係なく、どんどん習い事を増やしていって、気づけば週7で習い事をしている子もいます。
当然、授業料は高額ですし、ほかにも道具代などにお金はかさむ一方です。
長い間続けていくにはさらにお金がかかります。
習い事を増やす際は、今後のことも考えて計画的に増やしていくのが良いですね。
例:ストレス解消のためにギャンブルや買い物に依存してしまう
ギャンブルや買い物で日頃のストレスを発散している方は、使う金額も多いので借金地獄に陥りやすいです。
ギャンブルは勝ちの快感を味わってしまうと、「次も当たるのではないか…」という期待感から、どんどんのめり込んでしまいます。
「あと1回だけ」、「次で辞めよう」と思っているうちに勝ちよりも負けの回数が多くなり、気づいたときには手持ちのお金をすべて使っている状態。
ここまでくると、負けた分を取り返そうとキャッシングにまで手を出して、借りたお金をギャンブルに全部つっこんでしまう方も多いです。
買い物に依存する方も同じですね。
「いつも頑張っているから、1つだけなら買っちゃおう」という出来心から買い物をし、欲しいものを手に入れた満足感を味わってしまいます。
今の時代は、現金がなくてもクレジットカードで物が買えてしまう時代です。
物を買って心が満たされる感覚が忘れられなくなると、イライラしたことがあるたびに買い物に走ってしまったり、現金がなくてもクレジットカードで物を買ってしまうようになります。
ストレスからくる衝動買いを我慢できず、カードの限度額いっぱいいっぱいまで買い物をしてしまう人も珍しくありません。
例:学生時代からの気の合う独身友達に誘われて断れず、旅行でお金を使ってしまう
学生時代からの仲の良い友人に誘われた旅行で、ついつい多くのお金を使ってしまうケースもあります。
主婦だってたまには旅行に行きたくなることはありますし、それが学生時代からの仲の良い友人となら、なおさら楽しみです。
「お金がないな…」と思いつつ、断れずに独身友達のペースで旅行に出かけているとあっという間にお金は底をつきます。
そもそも独身の人と結婚している主婦では、自由に使えるお金の額がまったく違うので当然です。
「断ってしまったら、もう誘われなくなるのではないか」と不安な気持ちはわかりますが、時には断る勇気も必要。
無理のない範囲で楽しむのが旅行です。
例:アイドルやアニメのキャラクターにハマってお金をつぎ込んでしまう
主婦のなかには、イケメンアイドルにハマったり、アニメのような2次元の世界にハマってしまう方も多いです。
好きなことを考えている時間は、現実を忘れられるっていうのがあるんですよね。
アイドルが好きな方なら、コンサートのグッズや遠征費、シングルやアルバムの購入にお金がかかります。
アニメが好きな方ならキャラクターグッズを購入したり、フェスや聖地巡礼のための旅費が必要ですね。
興味がない方から見ると「何が良いんだろう」と思うかもしれませんが、ハマっている本人にとっては宝物を買っているようなものなので、ついつい大金を使ってしまいます。
趣味にお金を使うのはかまいませんが、ほどほどにしましょう。
例:チヤホヤされたいという気持ちからホスト通いをしてしまう
若い男性に話を聞いてほしい、ちやほやされたい、刺激が欲しいと思っている主婦の方は意外と多く、ホストクラブにハマるケースも少なくありません。
若い頃にモテていた人でも、結婚をしたり年齢を重ねると、若い男性と話す機会は少なくなります。
女性はいつまで経ってもきれいでいたい生き物なので、若い男性に「きれいですね」などと褒められると嬉しくなるのです。
ホストクラブは、初回のみ手頃な価格で楽しめる料金設定になっています。
初めて利用する方のハードルを下げ、2回目以降はリピーターとして通ってもらうというお店側の狙いです。
ハマってしまった女性は多少お金を使ってでも通いたくなるので、気づいた時にはとんでもないお金を使ってしまいます。
ホストクラブで使うお金は、自分では返せなくなるほどの額になる可能性も高いので、ハマりやすい方は本当に注意が必要です。
カードの借金地獄から抜け出すための解決法

カード地獄に陥ってしまったら、すべて返済する以外に抜け出す方法はありません。
一番手っ取り早く、確実に解決できる方法を3つ紹介します。
カードを使いすぎて借金になってしまった方は3つの方法から解決法を選んで、一刻も早く借金地獄から抜け出しましょう。
家族に借りて返済する
一番確実に、手っ取り早く借金を返せる方法は、家族にお金を借りて返済する方法です。
借金のことを真っ先に相談するべきなのは、家計を共にしている夫。
夫は苦難を一緒に乗り越えるためのパートナーですし、あなたの性格を一番よく理解しています。
借金地獄に陥ってしまった場合でも、最善の解決方法を提案してくれるはずです。
なんらかの理由があって夫に内緒にしたいのであれば、自分の親に相談しましょう。
自分以外の人に迷惑がかかってしまいますが、借金をしていればそんなことを気にしている場合ではありません。
お金は、他人に借りると関係をこじらせる可能性もあるので、借りるのであれば家族からにしましょう。
働いたお金で返済する
パートなどで働いたお金を返済に充てる方法は、少し時間はかかりますが確実に借金を返済できます。
働いたお金ならば誰にも迷惑をかけません。
大変な思いをしながらお金を稼ぐことで、お金のありがたみも実感できます。
お金のことで頼れる人がいない、誰にも相談できないという方は、働きながら着実に借金を減らしていきましょう。
ただ、一気に返済しようとして無理をするのは禁物です。
体を壊して働けなくなってしまえば本末転倒、返済もできず借金が滞ってしまいます。
それどころか、下手すると返済できない期間の利子が増える可能性もあります。
無理のない範囲でコツコツ返していくのが一番です。
法の力を借りる
家族や親族にお金を借りることができず、現在働けない状況にある方は、最終手段として法の力を借りましょう。
公的な相談窓口なら「日本司法支援センター」があります。
日本司法支援センターは、通称「法テラス」と呼ばれている機関で、法律に関するあらゆる相談を無料で受け付けています。
- 収入が一定額以下であること
- 1回の相談は30分程度
- 1つの問題についての相談は3回まで
などの条件はありますが、電話・メール・全国にある窓口、どこからでも相談可能です。
収入等の条件で法テラスに相談できない方は、民間の弁護士相談を利用する方法もあります。
法の力を使った解決方法は「主婦が旦那にバレずに借金を返済する3つの方法!誰にも知られず借金問題を解決するには?」という記事でも詳しくまとめていますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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主婦がカードで多重債務に陥らないための今からできる4つの予防法

いま借金があるならば、これ以上使わないことが借金完済への近道です。
既にカードによる借金を抱えてしまった方でも出来る、対策や予防法を紹介します。
手遅れにならないためにも、できることから少しずつ実行していきましょう。
カードを持たない、作らない、使わない
一番最初にできる予防法としては、カードを使えない状況にすることです。
カードを所持していない方は今後も作らないように、カードを所持している方は持ち歩かないようにすることで、カードでの衝動買いを防ぐことができます。
「現金がないのに、ついつい買い物をしてしまう」という方には効果的です。
現金もカードもなければ、いくら欲しいと思っていても買えません。
「手持ちの現金で買えない=あきらめるしかない」という行動が、自然と身につきます。
カードを使わない習慣が身につけば、「借金を返済したあとに、また借金を作ってしまう」という負のサイクルを防ぐこともできます。
借金を作りやすい方は、まずはカードを使わないことから始めてみましょう。
家計は夫婦で協力してやりくりする
家計のやりくりが上手くできない方は、思い切って夫に相談しましょう。
妻が家計のやりくりをしている家庭が多いですが、夫の方が上手くやりくりできる場合もあります。
ただ、会社員の夫が家計の管理まで行うのは、かなり大変です。
そもそも夫婦2人のお金なので、どちらかが1人で管理しなければならないということはありません。
「家計のやりくり=妻」と決めつけず、夫と2人で協力して行うこともできます。
奥さんも、自分1人でなんとかしようと悩む必要はないです。
基本は妻が管理しつつ、赤字になりそうなら夫に相談して、使い方を2人で話し合えば毎月赤字になるような事態は防げます。
手持ちの現金で購入できる範囲で買い物をする
持っている現金の範囲内で買い物をするよう心がけると、無駄遣いや衝動買いを減らすことができます。
お金の使い方が上手な人は、手持ちの現金より高い物を衝動買いするようなことはしません。
手持ちの現金で買えないもので、どうしても欲しいものがあるなら、お金を貯めて買います。
借金を作りやすい人は、現金で買えないものがあると「カードで買っちゃおう」と、ついついカード決済しがちです。
「現金で買えないものはカードで買う」という考え方を改めて、持っている現金の中で買い物をするようにしましょう。
それだけでグンと無駄遣いが減りますし、一旦時間を置くことで本当に必要なものなのか見極めることもできます。
主婦仲間に対して、身の丈に合わない見栄は張らない
主婦仲間からのお誘いが原因で借金を作ってしまったのなら、主婦仲間から誘われても断る勇気を持ちましょう。
女性は仲間意識が強く「同じことをしないと仲間外れにされるのではないか」と思いがちです。
あまりお金がないのに、主婦仲間から高いランチに誘われれば断れない方が多いのも、「仲間外れにされるのが怖い」という気持ちが原因です。
まわりに合わせようとして身の丈に合わないお金の使い方をしているのなら、その行動は間違っています。
見栄を張って借金を作ってしまうよりも、断る勇気を持ちましょう。
身の丈に合わない付き合いは自分自身も苦しいですし、まわりから見ても無理をしているのがわかります。
まとめ
カードの使い方を間違えれば、誰でも借金地獄に陥る可能性があります。
「私は特に欲しいものもないし、借金なんてしない!」と思っていても、子供のため、家計のために行動した結果、借金になってしまったというケースも多いです。
普段からカードを使っている方は計画的な利用を心がけ、使いすぎないようにしましょう。
使いすぎる心配がある方は、カードを持ち歩かないことで衝動買いを防ぐことができます。
カード地獄に陥らないためにも、カードを使うならしっかり返済を見据えて買い物をしてくださいね。