「一度、大変な思いをして借金を返済したのに、また借金する人なんているの?」
と思う方もいるかもしれませんが、実は繰り返し借金をしてしまう方は多いです。
私自身も、日常的にお金を使わないように意識しているつもりですが、つい衝動買いしてしまう瞬間があります。
衝動買いをしてから、「この買い物は良くなかったな…」と後悔することも。
過去に借金を作った方の中には、お金の管理が上手くできなかったり、ストレスがあればすぐ買い物で発散しようとする方などもいます。
一度借金を完済したからと言って、もともとの性格はそう簡単に変わるものではありません。
少し気を抜けば、借金は簡単にできてしまいます。
このページでは、借金をしてしまう人の特徴や、また借金を作らないための予防法をまとめています。
「また借金してしまいそう…」と不安に思っている方は、予防法を実践してみましょう。
予防法を実践してみるだけで、借金を作ってしまう可能性はぐっと減ります。

なぜ大変な思いをして借金を返済したのに、また借金をしてしまうのか?

借金をしようと思ってする方はいません。
「気がつけば、つい…」という感じで、無意識に借金をつくってしまうことがほとんどです。
あんなに大変な思いをして借金を返済したはずなのですが、時間が経つとその時の苦労なんて薄れてしまうんですよね。
物欲 > 借金を返済した苦労
というように、物欲が勝ってしまいます。
目の前に欲しいものがあると我慢できない、そういう方はまた借金を作ってしまいやすいので要注意です。
借金返済後にまた借金をしてしまう人の特徴
下記のような方は、何度でも借金を繰り返しやすいので要注意。
- 欲しいものが多くて、見るとつい買ってしまう
- 食費を削ってでも、他のことにお金を使いたい
- お金の収支を把握していない
- ストレスの発散方法が「お金を使うこと」になっている
- 財布にお金が入っていると使わずにはいられない
- 見栄っ張り
私自身もそうなのですが、「お金を使うことでストレス発散をしているタイプの人」は、借金をしやすい典型とも言えます。
例えば、嫌なことがあれば物を買って満足したり、交際費やギャンブルでパーッとお金を使ったり。
「ストレスがたまる=お金を使えばスッキリする」という思考が染みついてしまうので、ついついお金を使うことに依存してしまいます。
あとは、人前で見栄を張るタイプの方も要注意。
お金がないのに身に着けるものを一流ブランド品で固めたり、後輩に飲食代をおごったり。
見栄を張るのは構わないのですが、度が過ぎるといつか自分の身を滅ぼすので、ほどほどにしましょう。
借金をしないようにする10個の方法

借金を繰り返さないようにしたいという方に向けて、予防策を紹介します。
実体験に基づいて効果があった方法を厳選しました。
ただ、もともとのお金の使い方が1日や2日で簡単に変わるような方法はありません。
コツコツ積み重ねることによって、お金をしっかり管理できるような思考になります。
キャッシング・カードローンは絶対にNG
借金を作りたくないなら、まず「お金を借りないこと」が大前提です。
お金を簡単に借りられてしまうキャッシングやカードローンは絶対に利用しないでください。
過去にキャッシング・カードローンをよく使っていた方は特に気をつけましょう。
人間の性格はなかなか変わるものではありません。
一度借金を完済したくらいで、すぐにお金の管理ができるようになるわけないですよね。
過去に借金をした経験があるということは、また同じように借金をしてしまう可能性が高いです。

クレジットカードを持たない・作らない
クレジットカードも借金を作ってしまう可能性が高いので、「持たない・作らない」が基本です。
支払いを先延ばしにできるクレジットカードは、お金がないのに物を買ってしまう原因になります。
もし、勤務先の都合や住居の契約等でどうしても作らなければいけない場合は、作るだけで持ち歩かないようにしましょう。
常に自宅に保管して、財布の中になければ使う危険性もありません。
ネット通販など、どうしてもカードで支払わなければならない場合は、絶対に「一括払い」にすること。
支払いきれないからと言って、あとからリボ払いにすることは絶対にNGです。
一括払いで支払いきれない買い物ならあきらめてください。

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支払いは現金払いで
支払いをすべて現金で行っていれば、借金を作る可能性は低いです。
もし過去に作った借金の原因が、買い物による浪費だった方は、またついつい買い物にハマってしまうかもしれません。
そんな時に、次から次へとクレジットカードを使っていたら、すぐに元の状態です。
「今、手元にある現金で買えないものは買わない」という習慣を身に着けましょう。
現金しか使用しなければ、お金の収支がなんとなく把握できます。

「財布に入っている現金=次の給料日までに使えるお金」なので、自然と計算しながら買い物をするクセが身に付きます。
財布にお金を追加しなければ、使いすぎる心配もありません。
買い物で迷ったときは「買わない」という選択肢を選ぶ
買い物をしていて、買おうか辞めようか迷ったときは、「買わない」という選択肢を選びましょう。

借金をしていたときは、「次に来た時になくなっているかも…」と思って、迷ったら結局買ってしまうことが多かったです。
でも迷ったときの買い物って、あとから後悔することがほとんど。
買って後悔しないために、「迷ったら買わない」でしばらく考える時間を置くことができます。
数日考えてどうしても欲しいなと思うなら買えばいいですし、いらないなと思ったのなら無駄使いを減らたせたということです。

今では、店舗に在庫がなくてもネットでわりと何でも買えますし、万が一、ネットでも売り切れていたら縁がなかったと思えばあきらめもつきます。
なんでも理由をつけて買い物しない
浪費癖がある方の中には、理由をつけて買い物をしてしまう方もいます。
例えば
- 今月は仕事を頑張ったから自分へのご褒美を買おう
- ゴールデンウィークは疲れを癒すために国内旅行に行こう
- 友達の結婚式に参加するからドレスを揃えなくちゃ
など、何かしら理由をつけて買い物をしがちです。
理由をつけて物を買うこと・お金を使うことを肯定化しても何の意味もありません。
ただ、お金が減っていくだけです。
世の中の多くの人は、買いたい理由・買うべき理由があっても、生活のことを考えて物を買うのを我慢しています。
いちいち理由をつけて物を買うのではなく、必要なものだけ厳選して買い物をするようにしましょう。
買いたいもの・やりたいことなど目標を決めてお金を貯める
お金が貯まる楽しみがあると、借金をする気がなくなります。
たとえば、
- 30万円貯まったら好きなものをひとつだけ買う
- 10万円貯めて旅行に行く
など、お金を貯める楽しみがあると、日々の仕事を頑張る糧となります。
10万円や30万円など目標を数値化することで、「あといくらで目標達成だ!」と通帳を記帳するのでさえ楽しくなります。
借金があったときは通帳を見るたびにため息しか出ませんでしたが、お金を貯めだしてからは残高を見るのが毎月の楽しみです。
特に桁がひとつ変わったときは、「今まで頑張ったなぁ」としみじみ感じました。

お金の流れ(収支)を把握する
自分の収支をなんとなくでも良いので把握できるようになると、借金をする可能性がグッと低くなります。
お金の流れを把握しようと考え始めていること自体が、借金を作りたくないという意識の表れですね。
借金を作ってしまう方は、収支など後先考えずに買いたいものを買ってしまう、使いたいことにお金を使ってしまう方がほとんど。
お金を使いすぎないためには、計画的が一番。
「心機一転、家計簿をつけよう」と立派な家計簿を買っても続かない可能性があります。
わざわざ高い家計簿を買わなくてもいいんです。
なんなら普通の安いノートに収支を記入するだけでもいいですし、最近なら無料で利用できる家計簿アプリもたくさんあります。
大切なのは「家計簿をつけて終わり」ではなく、「お金の流れを把握する」こと。
どのくらい収入があって、月にどのくらいのお金を使っているのか、その結果どのくらい手元に残るのか。
1円単位で計算する必要はありません。ざっくりとでいいので、収支を把握しましょう。
固定支出・無駄遣いを見直す
確実に支出を減らすなら、固定支出・無駄遣いの見直しも忘れてはいけません。
固定費は毎月必ず出ていく支出ですし、ここの見直しができれば出ていくはずだったお金が手元に残ることになります。
無駄遣いの見直しについては、支出を減らすなら当たり前にやっておきたいところです。
私自身もやっている方法なのですが、物を買う前に「どのくらいの期間、使う予定なのか」を考えます。
例えば、「今年しか着られないような流行りものの服(1万円)」と、「何年も着られるような定番デザインの服(2万円)」なら、どちらが無駄遣いになるのか、という話です。
当然、流行りものの服の方が着る回数が少ないので1日あたりの単価が高くなりますし、下手すると2年目以降はクローゼットに眠ることになりますよね。
「どのくらいの期間、使う予定なのか」を考えた時に、明確な期間が思い浮かばないような商品は、ひとまず買うのを見送ります。
しばらく考えて、「やっぱり必要だ」と思った時に購入しても遅くないです。

財布の中身をきれいに
レシートやポイントカードなどでゴチャゴチャした財布だと、自分が今いくらお金を持っているのかわかりにくいので、できれば財布に不要なものは入れないようにしましょう。
私自身も完全に改善できていない部分で、ちょっと油断するとレシートでいっぱいになります。
「ポイントカード作りませんか?無期限ですよ」っていう言葉に弱くて、期限がないならいつかまた来るかもしれないと思って、ついつい作ってしまいます。
やっぱり「ポイント=お得」ってイメージが抜けなくて、とりあえず作っておくんですが、結局それっきり使わないカードってたくさんありますよね。
あと、ポイントカードを作りすぎてどこに収納したかわからなくなって、レジ前で探すパターン。
「とりあえず持っておこう」と不要なものを財布に入れておくと、お札や小銭の枚数がパッと見ただけでわからないですし、時間のロスにもつながります。
毎日、または数日に1回でも良いので、こまめに整理する習慣を身に着けましょう。

借金返済に追われて大変だった過去を思い出す
借金返済に追われてつらかったことを思い出すと、「もうあんな思いはしたくない!」と踏みとどまることができます。
私はなんとか借金を完済しましたが、また同じように借金を作ってしまった場合、完済できる保証がありません。
毎日お金のことを考えて生活するのは、精神的な負担が大きいです。
過去に借金返済で悩んだことがある方ならわかりますよね。
欲しいものも買えず、支払うべきもののためにお金の工面を必死に考えて、ストレスが溜まる日々。
そんな切羽詰まっていた過去を思い出せば、ちょっと欲しいものがあったとしても「いや…我慢しておこう」と思うはずです。
借金のない生活はとても自由

借金がない毎日というのは、大きな悩みから解放された感じがします。
借金を抱えていた頃は、漠然とした悩みや不安を抱えて日々を過ごしていました。
お金に縛られていた当時と比べると、今は好きなものも買えますし、少しずつ増えていく貯金額もひそかな楽しみです。
ただ、お金の使い方を間違えると、また同じように借金を作ってしまう可能性もあるので、気を引き締める必要はありますね。
まとめ
この記事で紹介したのは、借金完済を経て、また借金地獄に戻らないために私自身が実践してきた方法です。
すべて一気に実践するのは難しいですが、ひとつずつ意識してやっていくことで、お金に対する考え方が変わります。
私の場合は、お金の使い方に気を付けていたのもありますが、子供がいるので「将来のために貯めておかなくちゃ」と思っていたら、自然と浪費癖がなくなりました。
一度借金で痛い目を見たからか、以前ほどの物欲もありません。
借金完済から約5年ほど経ち、クレジットカードを作って普通に買い物もしています。
たった5年で、こんなにもお金の使い方が変わるものなんだなと自分でもびっくりです。
やっぱり日々のお金の使い方や、お金に対する意識みたいなものをしっかり持っておくことは大切ですね。